円高、円安を一瞬で理解できる話

こんにちは、moruです。

「円安」「円高」・・よくニュースで目にしますよね。

いまいち円安がどうで円高がどうで・・
よく分かってない・・

という方はこの記事を読むことで
友達にドヤ顔で説明できるようになると思います。

まあ百聞は一見に如かずということで、
以下のドル円のチャートを実際に見てみましょう。

よく誤解されやすいですけど、

上がってる時が「円安」(赤矢印)
下がってる時が「円高」(青矢印)

です。

ドル円のチャートは、ドルを基準にします。

ドルが上がっていれば円は下がるし、
ドルが下がっていれば円は上がることになります。

つまり、

ドル高=円安
ドル安=円高

例えば、ニュースで「円が下がった」と言われれば
ドル高に動いたという意味になります。

だから、円安だと上に上がり、
円高だと下に下がる動きになるわけです。

目次

ドル円は「通貨の価値」の比率のこと

各国の通貨の価値の比率を表したものが
いわゆる「為替相場」というものです。

  • 「円高」→円の価値が高くなった
  • 「円安」→円の価値が安くなった

正式にはこのように捉えます。

円安の基本的な考え方

例えば、1ドル=140円だったものが、
1ドル=200円になったとします。

これは、円の価値が60円安くなったことを意味します。

つまり、今までは海外に行って
140円で1ドルと交換してもらっていたものが、
200円払わないと1ドルと交換してもらえないということです。

これがもし仮に1ドル=500円とかになったら、
もはや超円安ですよね(笑)。

海外に行って、10ドルのランチを食べるにも、
5000円かかることになってしまいます。

円安がいかに海外旅行に行く時に不利になるか、
なんとなく分かってもらえたでしょうか?

逆に、海外で給料をもらえるなら有利です。

例えば、毎月の給料を2000ドルもらえるとすると、
1ドル500円なら月100万円もらえることになります。

円安は、ドルで収入を得る人や企業にとっては
かなり有利に働くということですね。

円高の基本的な考え方

例えば、1ドル=140円だったものが、
1ドル=80円になったとします。

これはさっきと反対で、
円の価値が60円高くなったことを意味します。

今までは海外に行って、
140円で1ドルと交換してもらっていたものが、
なんと70円で1ドルと交換してもらえる。

もう海外旅行行きまくりですね。

これがもし仮に1ドル=50円とかになったら、
超円高状態です。

海外に行って10ドルのランチを食べるにも
500円のワンコインで済みます。

反対に、海外で給料をもらう人には不利です。

例えば、毎月の給料が5000ドルとすると、
1ドル140円では毎月70万円の収入になりますが、
1ドル50円になると、月25万円に下がってしまいます。

円高は旅行などでドルを支払う側の人や、
輸入業などでドルで仕入れる側の企業にとっては
かなり有利に働くということですね。

次に「円安」「円高」別にどのような身近な影響が及ぶかについて解説していきます

「円安」で起こりやすい影響とは?

円安がどのような影響をもたらしやすいか?
僕らの生活には具体的にどんな影響があるか?

ピックアップしていきますね。

①商品の値段が上がりやすくなる

日本は輸入をたくさんする国です。

輸入する時はドルで仕入れるので、
円安になると余計にお金がかかりますよね。

例えば、とあるカフェがコーヒーを海外から
1000ドル分仕入れるとすると、

1ドル=140円の時は14万円ですが、
これが1ドル=200円になると、20万円かかります。

円安の影響だけで+6万円多くかかってしまうので、
お店は値上げするしかありません。

このように、商品を海外から仕入れる代金が
円安になればなるほど多くかかってしまうので、
インフレを助長する要因になります。

②ガソリン代も上がりやすくなる

日本は原油を海外からドルで仕入れていて、
ENEOSやコスモがそれを買い取って販売しています。

円安になると、原油の仕入れ代が上がるので、
ガソリンスタンドで販売するガソリン価格を
上げざるを得ない状況になるんですよ。

最近はロシアウクライナ戦争の問題で、
原油価格そのものが上がっているので、
ガソリン価格は高騰する一方です。

ガソリン価格上がると物を輸送するトラックや船、
飛行機などの燃料費も上がりますから、
流通の末端でもある商品の値上げにも直結します。

また、電気やガスも火力発電などで
原油や天然ガスが不可欠ですから、
値上げされる傾向にあります。

③海外で事業展開する会社は儲かる

海外で事業展開する企業、
つまりは輸出企業は儲かりやすいです。

ドルで収益を得るので、
日本円に直した際に円安の方が利益が上がりやすいです。

そうなると、基本的には輸出企業の株価上昇にも繋がりますよね。

④海外から日本への旅行者が増える

円安になると僕らは海外旅行に行きにくいですが、
海外の人たちは逆に日本に来やすくなります。

「今、円安で日本が安いよ!レッツゴー!」

と、海外からの観光客が増える傾向にあります。

例えば、海外の人が1回の旅行に3000ドル使うとすると、

1ドル=140円の時は、
3000ドル=42万円になりますが、

1ドル=500円になったら、
それだけで3000ドル=150万になります。

円安の方が海外の人からしたら、
少ない金額で日本旅行できるわけです。

つまり、日本の観光・インバウンド産業は、
より儲かりやすくなるということです。

「円高」で起こりやすい影響とは?

今度は、円高がどのような影響をもたらしやすいか?

僕らの生活には具体的にはどんな影響があるか?

こちらもピックアップしていきましょう。

①商品の値段が基本は下がりやすくなる

円安の時と逆です。

色んなものを海外から輸入する時に
コストがかからなくなるので、
その分、値段も下がる傾向があります。

理論上は、です。

実際には、一度値上げしてもお客さんの数が
さほど変わらない場合、値下げに転じるケースは
そんなに起こりません。

例えば、昨今ではスタバも値上げしていますが、
客数が減っているか?と聞かれれば、
そんなに変わってないと思われます。

つまりは、値下げする必要がないので
円高が進行しても値下げはされないと思われます。

②海外旅行に行きやすくなる

1回の海外旅行に20万円使うとしたなら、
1ドル=140円の時は1428ドルに換金できますが、
1ドル=70円になると2857ドルに換金できますね。

同じ海外旅行でも円高の方が現地でより贅沢できるってわけです。

海外旅行は今後日本が円高に振れた際に
備えておきましょう!

③ガソリン代も基本は下がりやすくなる

原油価格の状況にもよりますが、
ドル円だけでみれば原油を仕入れる際に
かかるお金は減るのでガソリン代も下がりやすくなります。

④海外から仕入れて国内で販売する会社は儲かる

海外から輸入して、国内で儲けを出す企業、
つまりは輸入企業は儲かりやすくなります。

コストが下がる傾向にあるので、
利益が伸びやすくなります。

輸入企業にとって円高は株価を上げる要因の一つになります。

⑤海外で事業展開する企業は不利になる

円高になると、海外で事業をする企業は不利になります。

海外の人たちからすれば、
例えば100万円の日本製品を買う場合、

1ドル=140円の時は7142ドルで購入できますが、
1ドル=70円の時は14285ドル出さないと買えません。

そのため、海外で日本製品が売れにくくなり、
企業の売上や利益を落とす要因になります。

⑥海外から日本への旅行者が増えにくい

円高になると、
僕らは海外旅行に行きやすくなりますが、
逆に海外の人たちは日本に来にくくなります。

「日本に旅行・・高い・・もう少し円安になってから、レッツゴー」

と考える海外からの旅行者は増えるので、
日本の観光・インバウンド産業は停滞する傾向にあります。

今回のまとめ

円高、円安について、
なんとなく理解できましたでしょうか?

それぞれにメリットやデメリットがあります。

それゆえに、日本から見てもアメリカから見ても、
ドル円のバランスを常に取る必要があるんですよ。

急な円安もダメですし、急な円高もダメ。

日銀や政府は常にこのドル円の変動を見ながら
政策を打っているということです。

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