こんにちは、moruです。
PERはその企業の利益に対して
株価が割高か割安かをみる大事な指標になります。
似たような指標にPBRというのもありますが、
PBRはその企業の純資産に対して株価が
割高か割安かを判断する指標なので微妙に違います。
今回は、PER(=株価収益率)についての
基本~実践での活用法を、無駄なことは省いてお話していきますね。
PER(株価収益率)とはなにか?
PERは株式投資で最もよく使われる指標の一つです。
教科書的には、PERは以下の計算式で求められます。
つまり、PERは、「株価がEPSの何倍か?」を表す指標です。
株探でもPERをひと目で確認できます。
2651ローソンを例に出してみてみましょう。
今日時点では、PERは17.2倍となっています。
株価8582円から予想EPS499.6円を割り算すると、
PERが出てくるという仕組みです。
言い換えれば、「EPS×PER=株価」とも言えます
このときの計算は予想EPSを用いるので、
日々の株価の変動だけでなく、
企業の決算内容によってもPERは変動します。
では、今回のローソンのPER17.2倍が
果たして割高なのか?割安なのか?
というのをみてして行きましょう。
PERが割高か割安かを判断する方法
教科書的には14倍~18倍くらいが割安~みたいに
よく言われますが、そうではありません。
PERはそもそも業種やビジネスモデルによって
その平均値は変わります。
なので、特に重要なポイントとしては、
PERは類似企業と比較することが大切です。
また、PERが高いからといって、
イコール割高!と判断するのも注意が必要です。
なぜなら、
PERが高いと=割高と捉えることもできますが、
逆に言えば、期待が集まっているとも捉えられますよね。
つまり、この企業は伸びるだろうと、
たくさんの人から評価されていたなら、
株が買われて株価は上がるので、
PERも高くなりやすいですよね。
PERが低い場合も同じです。
PERが低いと=割安!と見えるかもですが、
逆に言えば、期待が集まっていないとも捉えられます。
つまり、PERだけで判断するのではなく、あくまでも一つの判断材料として捉えるのが大切です
高PERになる銘柄の特徴
PERが高くなりやすい企業の特徴としては、
主に以下の3つです。
- 毎年、安定して利益が伸びている企業
- 業績の伸びを予想しやすい企業
- 利益率が高い業種の企業
こういった企業には、
投資家の期待が集まりやすいので、
PERが高く出る傾向にあります。
低PERになる銘柄の特徴
反対に、PERが低いままの企業の特徴としては
主に以下の2つでしょうか。
- 将来の業績を予想しにくい企業
- 利益率が低い業種の企業
これらの企業はPERが全体的に低くなる傾向があります。
類似企業とのPERの比較の仕方
株探では類似企業がトップ画面の企業名の下に
出てくるのでこの辺りを活用すればいいと思います。
ただし、僕の経験上では、
PERの比較が有効なのは大企業に限ります。
特にグロース銘柄は売上が立ってから
利益の回収が遅れる傾向があるので、
PERが平気で100倍を超えたりもしますので、
そもそもPERがあまり参考になりません。
また、時価総額の小さな企業は、
類似企業との比較があまり参考になりません。
なので、僕の場合は、
基本的にはJPX400に選定されるような
大きな企業にのみPERを見るようにしています。
PERだけでは勝てない
上述しましたが、PERが高い低いだけをみて、
いくら投資をしたところで継続して勝てるようにはなりません。
仮にPERが高かったとしても、
単に割高であれば株価は下がりますが、
期待値が上がっているならその後も株価は上がったりするからです。
僕自身も昔、低いPERだから買う!みたいに
やっていた時もありましたが、
いつになっても上がって来ずにむしろ損切りに。
逆に、高いPERだから空売り!みたいに
やったこともありましたが、全然株価が落ちずに
むしろグングン株価が上がって行く・・みたいな
痛い経験を何度かしました。
パッとPERだけを見て投資の判断をするのは
あまり再現性のある取引はできないんですよ。
今回のまとめ
PERは株式投資をするうえでは
要チェックのメジャーな指標ですが、
それだけで取引するのではなく、
あくまでも、参考にしながら
トータルで判断して取引ができるようになった方が
継続して勝てるようになります。
僕はPERはJPX400に入るような大企業しか
ぶっちゃけチェックしていません。
あとはほとんどチャートです。
それぞれの投資スタイルがあると思うので、
ご自身に合ったやり方を見つけて行きましょう。
それではまた!
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