信用取引の「空売り」ってなに?

こんにちは、moruです。

株は基本的には買い注文でエントリーします。

しかし、信用取引の場合においてのみ、
売りからエントリーすることもできるんですよ。

これを「空売り」と言います。

ふつう、株を買った際には、

株価が上がったときに利益になる

わけですが、空売りの場合は逆になります。

空売りの場合は、

株価が下がったときに利益になる

という真逆の特徴があります。

株は基本的には買いでエントリーですけど、
売りからエントリーすることもできるという話です。

それでは、空売りについて順番に解説していきますね

目次

空売りってなに?

空売りは信用取引でしかできないのですが、
めちゃくちゃ簡単にまとめると以下です。

信用取引の買いと売りの違いは、
お金を借りて株を買うか、株を借りて先に売るかの違いです。

いずれも3.3倍までの範囲で借りることができます。
(=レバレッジ3.3倍まで)

なぜ空売りができるのか?

僕らが空売り注文を出した際に、
証券会社との間でどのような手順でやりとりが行われているかというと、

空売りの手順
  • 証券会社から株を借りて先に売り注文を出す
  • 決められた期日までに株を買い戻す(制度信用の場合は6ヶ月以内)
  • 買い戻した株を証券会社に返却する

なので、僕らは証券口座で「売り」から
エントリーすることもできるわけです。

証券会社から先に株を借りる代わりに、
僕らは証券会社へ信用取引の手数料を支払っているという仕組みです。

空売りの実際の注文の仕方

空売りもアプリから普通に注文を出すことができます。

売り注文を出す時は、「信用新規売」をポチ、
買戻しをするときは、「信用返済買」をポチッです。

上のアプリはSBI証券です。

空売りのメリット

①地合いが悪い時でも利益を得られる

空売りは株価が下がったときに利益になるので、
全体的に地合いが悪くて下げているときでも、
逆に利益を得ることができます。

②信用買い注文より若干手数料が安い

信用買い注文はお金を借りるので金利がかかりますが、
空売りの場合は株を借りるので金利ではなく貸株料がかかります。

SBI証券の場合、制度信用買いの金利は2.8%、
制度信用売りの場合の貸株料は1.10%と、
若干、空売りの方が手数料が安くなります。

空売りのデメリット

①万が一株価が上昇した時のリスクが青天井

なんと言っても空売りの極限のリスクはこれです。

例えば、株価が200円の銘柄Aに対して
買い注文を出した場合には、
最悪株価が下がっても200円分の損失で済みます。

でも、空売りをした場合に、
万が一株価が爆上げして1000円まで上がって
しまったとしたら、800円分の損失を食らいます。

株で破産する人の99%はこの信用取引の空売りと
言われているくらいですから、注意が必要です。

損切りが大事なのは言うまでもありませんが、空売りの場合は特に、絶対に損切りすることが必須です!

②利益はMaxで+100%まで

例えば、株価1000円で空売りしたとしても、
株価1円まで下がったとしてMaxで得られる利益は+999円です。

つまり、Maxの利益で言うと
+100%分(2倍まで)しか利益を伸ばせません。

買い注文だったら上は青天井なので、
買った株が10倍や100倍になる場合もありますが、
空売りではそれがありません。

そういう意味では、
利益は2倍まで、損失は青天井なので
買いで入るよりもリスク度合いは高くなります。

ルールを守って取引することが大切です。

③逆日歩が発生する可能性もある

空売りは証券会社から予め株を借りて行うので、
証券会社が持つ株の在庫が極端に減る場合があります。

そのとき、証券会社からすると残りわずかしか
残っていない株を貸すことになるので、
余分に手数料を取る場合があります。

これを「逆日歩」(=品貸料)と言います。

僕はまだ逆日歩にぶつかった経験はないのですが、
逆日歩が発生している場合は空売りはしない方が
ベターかと思います。

空売りできる銘柄とできない銘柄

銘柄には2種類あって、
「貸借銘柄」と「信用銘柄」に分かれます。

結論から言うと、

貸借銘柄は空売りができる銘柄のこと
信用銘柄は買い注文しかできない銘柄のこと

です。

貸借銘柄なのか?信用銘柄なのか?は、
証券口座でも株たんでも確認することができます。

空売りしない方が良い銘柄

これはあくまでも僕の考えですが、
空売りする際に最も避けたいのは、
なんと言っても爆上げです。

僕の場合は、いかに該当する銘柄は
空売りはしないように意識しています。

①中小型・グロース銘柄

中小型・グロース銘柄は時価総額は小さめで、
かつ出来高もそれほど安定していません。

なので、急な爆上げが来る可能性があるので、
これらに対しての空売りは絶対にしないようにしています。

買い戻したい!ってなった時に、
買い戻せる板がなかったりしても困りますからね。

②長期的にひたすら上昇している銘柄

ズルズルと長い期間上昇し続けている銘柄は
基本触りません。

なぜなら、いつ反転して株価が下がるのかの
予想ができないからです。

長く上昇し続けていると、
つい、「そろそろ上げ止まるかな?」と、
空売りしてみたくなる気持ちも分からなくありません。

でも、空売りしてもなお長期的にズルズルと
上昇して行かれたらガビーンッ!ですからね。

③出来高が少なく、板が薄い銘柄

日々の出来高が少ない銘柄というのは基本的に、
参入している人が少ないということでもあります。

空売りの場合、絶対に損切りが必要不可欠ですし、
買い戻したい時にすぐに買い戻せる状態でないと
危険度が上がるので、

なるべく時価総額や出来高が安定していて、
株価がゆらゆらと波打って動いているような
大型銘柄の方が良いと思っています。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「空売り」に的を絞って解説をしてみました。

基本的には株式投資は買いで戦うのがセオリーです。

僕も取引の9割は買い注文ですし、
空売りはあくまでも短期的なヘッジという感覚で
取引するようにしています。

参考にしていただければ幸いです。

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