こんにちは、moruです。
「FIRE」に関する本がたくさん出てきて、
FIREに興味を抱く人も増えているので、
今回は、FIREについてお話しますね。
意外と知られていない点もあったりするので、
僕の視点からタララ~っと解説して行きますね。
「FIRE」ってなに?
「FIRE」は「Financial Independence, Retire Early」の略です。
「経済的な自立」「早期リタイア」を意味します。
要するに、人生の早い段階で不労所得
(もしくは不労所得に近いもの)を確立させて、
経済的に困らない状態を作ってしまおうぜ!という概念のことです。
FIREは昨今でよく話題になっていますが、
実はFIRE自体は昔からあります。
まあ、豆知識程度に聞いてくださいな。
昔のFIREは「貯蓄」が主体
昭和のバブル期はなんと銀行預金の利回りが
8%と高かったので、そもそも投資せずとも
貯金していれば十分過ぎる時代がありました。
汗水垂らして働けば働くほど給料は上がり、
賞与も最強に出る、そしてそのお金を貯金すれば
最強に資金が増える・・みたいな時代です。
つまり、昔のFIREの考え方はこうです。
- 良い大学を出て、良い会社に入ること!
- 良い会社に入れば昇給や賞与がしっかりもらえる!
- 毎月ガッツリ貯金しろ!そうすれば年8%でどんどん増える!
- 残りの人生に必要な生活費をすべて蓄えたら、リタイア生活だ!
だからほとんどの人はいい大学を目指し、
いい会社に就職することに全精力を注いでたわけです。
高年収の人でない限り、FIREは難しかったからですね。
今は時代は大きく変わりました。
マジメに働いても給料はさほど増えない。
コツコツ貯金しても利回りはほとんどない。
「貯蓄」では増えない時代に突入したわけです。
現代のFIREは「投資」が主体
さて、現代では貯蓄ではなく投資をしている人が
資産を増やしてFIREするケースが大半です。
給料の高い安いはあまり関係なく、
投資や起業で資金を増やして富裕層になる
20代~40代が明らかに増えています。
- 投資しないと増えない!
- 良い会社に入るよりも自由な働き方が重要!
- 年齢関係なく能力重視!
- 残りの人生を貯蓄ではなく投資の運用益でやりくりするスタイル!
同じFIREでも時代で考え方が違ってきますね。
では、FIREするためにどのくらいの資金があればいいか?
以下、見て行きましょう。
FIREするにはいくらくらい必要か?
これはFIREした時にどの程度の生活水準を望むか?
によって人それぞれで変わります。
例えば、年400万のFIRE生活を確保したいなら、
利回り4%とすると1億円あれば可能になりますよね。
8000万円で利回り5%でもいいかもしれません。
8000万円の5%も同じく400万円です。
実際には税金が20.315%なので、
手取りは年間約320万円程です。
(月換算で26.6万円)
好きな仕事をしながら毎月26.6万円の配当なら、
まずまず理想的な生活ではないでしょうか。
僕は株で3億円までまず増やして、
そのうちの2億円を利回り4~6%で運用したいなと思っています。
そして、残りの1億円をもう一度3億円まで増やすみたいな。
↑ あくまでも理想ね。笑
人それぞれFIREした時の配当の基準額は違うので、
それぞれ逆算して必要な資金額を知っておきましょう。
それでは次に、FIREを見据える際の
ポイントについてお話しておきますね。
FIREを見据える際のポイント
ちょっと教科書チックでつまらん話だと思いますが
気になる人は目を通しておいて下さい。
基本的には4%ルールで考える!
4%ルールはアメリカでメジャーな考え方です。
自分が入れた資金を年4%で増やして、
その増えた4%だけを毎年引き出して生活するってやつです。
このルールを守っていれば、
毎年増えた分だけを引き出すだけなので
元本の資産が減ることはありません。
なぜ4%か?というと、
すべての堅実な投資商品の平均値だからです。
もちろん4%より低いものもあれば高いものもありますが、平均が4%です。
以下、各資金量による4%ルールでの生活費です。
どのくらいが目安か?参考にしてみて下さい。
- 3千万円→120万円/年(手取り約96万円)
- 5千万円→200万円/年(手取り約160万円)
- 1億円→400万円/年(手取り約320万円)
- 2億円→800万円/年(手取り約640万円)
- 3億円→1200万円/年(手取り約960万円)
- 10億円→4000万円/年(手取り約3200万円)
何か好きな仕事をしながらであれば
5千万円でも十分にサイドFIREできますよね。
年間支出の25倍あればFIREできる
これはFIREの学問的な目安としてよく使われます。
家計簿などを見てみて下さい。
例えば、年間支出が180万円(月15万)だった場合、
180万円 × 25 = 4500万円
あればFIREできるということです
(=4500万円の4%は180万円になるから)。
年間支出の量によって、
FIREに必要な資金量も変わるので注意が必要です。
サイドFIREは賢明な選択である
個人的にこれには大賛成です。
後に話すFIREのデメリットを
最小限に抑えられるからです。
好きな仕事を無理なく続けながら、
投資の配当も合わせて生活するスタイルです。
年間支出が180万円(月15万円)だった場合に、
続けている仕事で年間100万円(月8.8万くらい)の収入が見込めるなら、
4500万円なくても2000万円あれば
FIREできる計算になります。
2000万円 × 4% = 80万円
80万円+仕事の収入100万円 = 年間180万円です。
2000万円はかなり現実的な数字ではないでしょうか?
FIREのメリット
FIREのメリットについて見て行きましょう。
①投資のスキルが身につく
FIREを達成する過程で多くの投資経験を積むので、
当然、投資のスキルはかなり上がると思います。
お金に対するリテラシーが上がるので、
自身の仕事にも活かせるようになりますね。
なので、成長したい!幅を広げたい!という人は
大いにFIREを目指す価値があると僕は思いますよ。
②自由なライフスタイルが手に入る
FIREを達成することで経済面だけでなく、
時間の自由が手に入ります。
好きな時間に仕事をしたり趣味に没頭したり、
ライフスタイルを自由に設計できるようになります。
住む場所も自由、生活リズムも自由、
関わる人も自由、やりたい仕事も自由、
なんでも自由になります。
③とにかく健康になる
実際にFIREしている友人がいますが、
彼の話を聞くからには、
やはり、自由なライフスタイルですから、
基本的にはストレスが激減するのが大きいとのことです。
お金の面の不安がなくなって、
時間も自由になることで心身ともに健康になるようです。
また、好きな時に適度な運動もしやすく、
生活リズムも整えやすくなります。
他には、美容にお金をかけたり、
身体に良い食材にこだわれるようになるのも
FIREできるメリットと言えます。
FIREのデメリット
FIREにはメリットもありますが、
あまり知られていないデメリットもあったりします。
以下、まとめたのでどうぞ!
①4%ルールが毎年維持できるとは限らない
投資には当然リスクもあります。
その年によっては年4%の利回りを下回る場合も
十分にあり得ます。
なので、毎年4%以上のパフォーマンスを出せるよう
最低限、ご自身でポートフォリオを組み直す必要は
あるかと思います。
つまり、投資に対しての知識・経験値がないと
FIREを継続するのは難しいと言えます。
厳密に言えば、
「FIREは完全なる不労所得ではないよ!」
ってことです。
投資スキルがあれば、
年4%どころか、それを遥かに超える利回りを
叩き出すことも可能ですから、いずれにしても
FIREを目指すなら投資スキルは不可欠です。
②急な出費に対しては対処がしにくい
例えば、事故に合ったりして
急な出費が必要になったらどうしますか?
また、子どもが国公立大学に落ちて
私立大学に行くことになって学費が
急に必要になったらどうしますか?
こういう時にはいずれにしても、
いったん現金化しないといけないので、
FIREしているポートフォリオを崩さないといけない
ケースも起こり得ます。
持っている配当専用の株を売却したり、
積み上げた投資信託を崩したりとかですね。
いったん現金化すればその分の配当は
入らなくなるので再構築が必要になります。
③年金の支給額が減る
これ意外とスルーされがちなんですけどね。
FIREして会社を辞めてしまうと、
厚生年金から国民年金に移行することになります。
一般的に厚生年金の方がもらえる年金額は多いので
国民年金に移行するともらえる年金額は減ります。
ここの対策については別記事でまとめますね。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか?
FIREにはメリットだけではなく、
デメリットも存在しているので対策は必須です。
僕が完全なFIREではなく、サイドFIREの方が良いと
言っている理由はココにありますからね。
やっぱり人は仕事してなんぼですし、
FIREは自分が本当にやりたい仕事を実現させるための手段であるということ。
ここを忘れないようにしないといけないなと感じます。
FIREを目指したい人は、
投資のスキルをコツコツ磨いて行くようにしましょう!
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