こんにちは、moruです。
前回は、現物取引と信用取引について
その使い訳の仕方を含めてお話しました。
今回は、信用取引の種類について、
制度信用(6ヶ月)と一般信用(無期限)があるけど
どちらが良いのか?についてお話して行きますね。
そもそも信用取引ってなに?
信用取引というのは普通の現物取引と違って、
証券会社からお金や株を借りて取引を行うことを言います。
信用買い注文は、証券会社からお金を借りて
Max3.3倍まで株を買うことができます。
信用売り注文(=俗にいう「空売り」)は、
証券会社から株を借りてMax3.3倍までの
売り注文を行うことができます。
信用取引の買い注文も売り注文も、
レバレッジがMax3.3倍までかけられるので、
入金した資金に対して得られる利益も大きくなりますが、
その反面、損失も大きくなるリスクもあります。
2種類の信用取引とそのちがいは?
信用取引には「制度信用」と「一般信用」があります。
両者の違いについてはざっくりと以下のような感じです。
制度信用と一般信用の違い
制度信用は一般信用よりも手数料が安い代わりに、
返済期限が6ヶ月と決まっています。
(6ヶ月経ったら強制的に決済されるということ)
つまり、制度信用取引で株を売買する場合は、
6ヶ月以内に決済しなければいけないルールです。
それに対して一般信用は無期限で保有できるので
自由度は高いです。
(※証券会社によって若干変わります)
以下、まとめてあるのでご参考までに。
- 買い注文の際にかかる金利は制度信用の方が安い
- 空売りの際にかかる貸株料も制度信用の方が安い
- 制度信用よりも一般信用の方が取引できる銘柄数は多い
- 制度信用の返済期限は6ヶ月
- 一般信用の返済期限は無制限(なし)
- 逆日歩が発生した際には、制度信用の買い注文はもらえる、空売り注文の場合は支払わないといけない
- 一般信用では逆日歩は発生しない
制度信用と一般信用どちらを使うべきか?
ただ、昨今の証券会社の努力はすごくて、
SBI証券の場合はなんと、
金利や貸株料が制度信用と一般信用で同じ率なんですよ。
以下、SBI証券のホームページでも確認できます。
引用元:SBI証券ホームページより
制度信用と一般信用の「無期限」のところを見て下さい。
なので、昔とは違って現在では
制度信用も一般信用もどちらも手数料が一緒です。
(※SBI証券の場合は同じ)
なので、僕のようにSBI証券を使っている人は、
基本的に一般信用で取引すればいいかと思います。
逆日歩狙いで制度信用でやるのも悪くはないですが
そんな頻繁に逆日歩は起こらないですしね。
もちろん、半年以内に決済する取引なら
制度信用でも問題ないのですが、
万が一株価が爆上げした際には
保有期間を伸ばすこともあると思うので念のためにです。
ちなみに証券会社によっては制度信用と一般信用で
金利や貸株料が違う場合があるので、
各々ご自身で確認するようにして下さい。
余談ですが、一般信用の「日計り」というのは、
デイトレーダー向けの注文方法で、
その日中に決済するなら金利かからないよ!というものです。
SBI証券をまだ作っていない人は、
こちらを参考に作ってみて下さい。
空売りは一般信用一択!
さて、ここまで話したように、
SBI証券の場合は金利や貸株料が両者で同じなので、
基本的には一般信用を使う方がいいです。
ただし、逆日歩が発生した際に、
制度信用の買い注文の場合は
逆日歩をもらえる可能性があるので、
そういう意味ではアリです。
ただし、6ヶ月以内に返済しないといけないので、
6ヶ月以内に利益確定or損切りする予定のない銘柄
には安易に制度信用で買わない方が無難ですね。
また、空売りする場合は一般信用一択です。
制度信用だと逆日歩を支払わなければいけなくなるリスクがあるからです。
逆日歩ってなに?
ちらほら出てきますが、
「逆日歩」ってなに?ってところを説明しておきます。
逆日歩というのは、その銘柄の信用取引が
あまりにも活発に行われたときに、
証券会社が皆さんに貸すお金や株が不足してしまいます。
その時、証券会社は証券金融会社というところから
お金や株式を調達しないといけなくなるんですよ。
更にその銘柄の信用取引が活発化すると、
今度は証券金融会社自体でも貸すための株が不足したりします。
そのときに逆日歩が発生します。
特別手数料みたいなもんですね。
特に、その銘柄の信用売り残が信用買い残を上回る
状態が続くと、逆日歩が発生しやすくなります。
逆日歩が発生すると、空売りをしている人が株を
保有している人に毎日手数料を支払う決まりです。
なので、制度信用で買いで入ってる人は
逆日歩が発生した際に手数料を毎日もらえるという
旨みが出てくることがあるって感じです。
また、逆日歩は「品貸料」と呼ばれます。
いちおう覚えておきましょう。
逆日歩はいつどのくらいの金額で発生するかが、
事前に分からないので、制度信用で空売りする際に
リスク要因になるので注意が必要です。
なので、空売りの場合は
逆日歩が発生しない一般信用で行うことをオススメします。
今回のまとめ
信用取引について少しは理解を深められたでしょうか?
信用取引は使い方を誤らなければ、
強い武器にもなります。
SBIの場合でしたら、
基本的には一般信用を使う。
6ヶ月以内に決済するであろう取引は、
買い注文に限り制度信用も使ってもOK。
この辺りをおさえておきましょう。
また、証券会社によって、
制度信用と一般信用の金利や貸株料が違うので、
各自、確認しておきましょう。
それではまた!
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