こんにちは、moruです。
ここ最近、「水素トラック」に関する話題が増えています。
水素トラックとは、
燃料として水素を使用するトラックのことです。
これまではガソリンで走るトラックがメイン。
近年は水素トラックが話題になっていて、
水素燃料電池で走るトラックです。
EVトラックもあるらしいんですけど、
バッテリーの充電時間が長いため、
現時点では長距離輸送や重い積載物の運搬には
向いておらず、開発に時間がかかっています。
それに対して、
水素トラックは水素の充填時間が短く、
短時間で燃料を補給できるので、
長距離輸送や重い積載物の運搬に適していると言われています。
ただ現段階では水素トラックの普及には
価格が割高な点や水素を充填する施設が少ない等が
課題で、これに対して政府が2023年6月に「水素基本戦略」を改訂。
今後は国の補助などにも期待できます。
今から関連銘柄を注目しておいて損はないでしょう。
水素トラックの利点や課題
1.排出ゼロ!排出物は純粋な水蒸気!
水素燃料電池で発生する唯一の排出物は
純粋な水蒸気です。
水素を燃料として使用するため、
排気ガスに二酸化炭素や窒素酸化物といった
有害物質がほとんど出ません。
2.高いエネルギー密度
水素はとても高いエネルギー密度を持っています。
つまり、EVよりも短時間で燃料を補充できるため、
長距離輸送に適しています。
3.長い走行距離を走れる
水素トラックは一般的な電気自動車(EV)よりも
長い走行距離を走ることができます。
これは水素の充填時間が短いため、
ドライバーは短時間で燃料を補充し、
長時間運転することができるんです。
また、重い積載物の運搬にも適しています。
4.再生可能エネルギーとの組み合わせが可能
水素は再生可能エネルギーと組み合わせて生成することができます。
つまり太陽光や風力などで水を電気分解することで
水素を得ることが可能になります。
5.その代わりコストが高い
水素の製造、貯蔵、輸送にはエネルギーとインフラが必要不可欠。
しかし今後の水素関連技術の普及と量産化によって
コストが下がることも期待されています。
水素トラック関連銘柄をピックアップ
7203 トヨタ自動車
2023年5月、東京都などと共同で
ZEV(ゼロエミッション車)トラックの
本格的な社会実装を目指す実証事業をスタート。
東京都は運輸部門の脱炭素化と水素需要創出を
重点施策として掲げていて、導入助成や
水素ステーションの整備を支援する方針。
9064 ヤマトHD
ヤマトHD傘下のヤマト運輸が2023年5月、
アサヒグループHD傘下のアサヒグループジャパン
セイノーHD傘下の西濃運輸と共同で、
日本初の大型水素トラックの走行実証を開始。
9070 トナミHD
傘下のトナミ運輸も2023年6月、
中型水素トラックによる実証走行試験を富山県内で開始。
コンビニ各社も水素トラック導入に積極的
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンと
トヨタ、日野自動車の5社は共同で小型水素トラック
の導入を視野に検討中。
ローソンは2023年5月、福島と東京の配送センターに
小型水素トラックを導入することを発表。
小型水素トラックによる店舗への商品配送エリアを順次拡大する予定。
ファミリーマートも2025年度までに
小型水素トラックを約30台まで増やす計画。
7202 いすゞ自動車
トラック大手。トヨタと組んで小型水素トラックを開発。
また、ホンダとも組んで大型水素トラックを
2027年にも市場投入する予定。
5191 住友理工
FC車の発電装置に水素をタンクから送り込むホースなどを手掛けている。
これらの技術はトラックの開発でも採用され、
水素トラックへの提供にも期待。
7013 IHI
FC車向け電動ターボチャージャー(ETC)を
業界に先駆けて開発し、ダイムラー社の車両向けに量産。
2021年にはオーストリアのAVLリスト社と
燃料電池システム向けETCで技術協力協定を締結し
AVL社が開発中の商用車向け燃料電池システムへの掲載も決定。
7282 豊田合成
FC車向けに水素タンクの開発・生産を手掛ける。
2023年3月、乗用車用に比べて約8倍の水素を
充填可能な商用車向けの大型高圧水素タンクを開発したと発表。
また、新製品はトヨタが量産を目指す
小型水素トラックに採用される予定。
8088 岩谷産業
水素ステーションで注目。
2023年2月、コスモエネルギーHDと共同で
水素トラック向けの水素ステーション運営に乗り出すことを発表。
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