こんにちは、moruです。
今回は、以下の記事の続きです。
株価ってどうやって決まるの?
その仕組みについて簡単にお話しますね。
「株価」とは?
『株価』とは、1株当たりの価格のことを言います。
例えば、以下、NTTのページを見てみましょう。
(株探:https://kabutan.jp/stock/?code=9432)
左上の黄色の線の部分に株価が載っています。
NTTの株を買いたい場合、この時点では
1株当たり162.3円で購入することができるということです。
つまり、
- 1623円→10株
- 1万6230円→100株
- 16万2300円→1000株
- 162万3000円→1万株
という感じで、現金を株に交換することができます。
その場合、証券口座のスマホアプリからでも
PC画面からでもポチっと買うことができます。
株価は、日本時間の9時~15時半の間(ザラ場中)は
常に取引されていて変動しています。
株価はオークション形式で決まる
基本的に株価は買う・売るの取引で変わるので、
株を買いたい場合は、同じく株を売る人がいないと売買が成立しません。
以下の図を見てみて下さい。
例えば、「1株1199円なら売りたいな」という人が
証券口座で売りの注文を出したとすると、
この時、「1株1199円なら買いたいな」という人が
証券口座で買いの注文を出せば売買が成立します。
反対にこの時もしも1株1199円で買いたいという人が
一切現れずに、
「1株1198円で売りたいな」という人が現れたり、
「1株1197円でも売りたい」という人が出てくると、
株価は買いたい人が現れるまで下落して行きます。
つまりは、株価は多数決で動くイメージです。
- 買いたい人の方が売りたいより多いと株価は上がります
- 売りたい人の方が買いたい人より多いと株価は下がります
- 買いたい人と売りたい人が拮抗していると株価はヨコヨコ動きます
板情報の読み方と基礎
前述の株価のオークション状況を表したものを
「板情報」と言います。
単純に「板」と呼ばれることが多いです。
以下、KDDIの板情報を見てみましょう。
今、最後に成立した株価は4302円となっています。
今はザラ場外なので、注文の状況は
動きも止まっていてやや空白があったりしますが、
通常、ザラ場では色んな人たちが取引をしていて
常に株価やオークション状況は動いている状態です。
※ザラ場:東京証券取引所が営業している時間のこと(平日9時~15時)
左側が「売り板」と言って、
売りたい人の注文状況が出ています。
反対に右側は「買い板」と言って、
買いたい人の注文状況が確認できます。
現時点では、
4303円で4200株売りたいという注文が入っていて、
4304円で27900株の売りたいという注文が入っています。
この時の4200株や27900株は、
1人なのか複数人なのかは分からないので、
株数で表記されます。
例えばこの時もしあなたが3万株買いたいと思ったら、
4303円で4200株を買うことができますが、
残りの25800株は、4303円で売りたいという人が
現れるまでは買い板に残ることになります。
逆に、もしあなたが現時点で1万株持っていて、
株を売りたいなと思ったときは、
4294円で2700株は売れますが、残りの7300株は、
再び4294円で買いたいという人が出てくるまで
売り板に残ることになります。
厳密には常に相場は色んな人が取引をしてリアルタイムに注文が入ってくるのと、指値注文だけでなく成行注文も入ってくるので、こんな単純な動きにはなりませんが。
板に表示されている注文状況は、
「指値注文」のみを反映しているため、
「成行注文」もリアルタイムで入ってきますから、
ザラ場中は板情報は常に変動しています。
板情報をもう少し詳しく分かりやすく解説
例えばこんな板があったとしましょう。
売り板 | 値段 | 買い板 |
---|---|---|
300 | 1020 | |
200 | 1019 | |
1000 | 1018 | |
700 | 1017 | |
500 | 1016 | |
600 | 1015 | |
1014 | 300 | |
1013 | 500 | |
1012 | 400 | |
1011 | 1200 |
あなただけがこの瞬間に、
株を1000株買ったと仮定すると、
板情報は以下のようになります。
売り板 | 値段 | 買い板 |
---|---|---|
300 | 1020 | |
200 | 1019 | |
1000 | 1018 | |
700 | 1017 | |
500 | 1016 | |
1015 | 400 | |
1014 | 300 | |
1013 | 500 | |
1012 | 400 | |
1011 | 1200 |
1015円の売り板にあった600株が消えて、
残りの400株が買い板に表示されます。
板が厚い、薄いとはなにか?
板が厚い銘柄と板が薄い銘柄がありますが、
これはどういうことかというと、
<板が厚い銘柄>
・買い板、売り板に多くの注文が入っている
・1ティックごとの隙間がほとんどない
※板の一段一段のことをティックと言います
例えば、NTTなどは人気の銘柄で取引数も多く、
板もかなり分厚いです。
<板が薄い銘柄>
・買い板、売り板の注文数が少ない
・1ティックごとの隙間がある
※板の一段一段のことをティックと言います
こんな感じです。
これだと、例えばすぐに1万株の取引をしたいと思っても難しいですよね。
このように板の状況とあなたの買える株数によって
取引しやすい銘柄とそうでない銘柄に分かれます。
JPX400に選出されるような大きな企業は
時価総額も大きくて出来高も多いので、
板が分厚くて何株でも取引しやすくなります。
反対に、中小型グロース企業は、
時価総額も小さくて出来高も少ない場合も多く、
板が薄くなって取引できる株数が限られることが多いです。
僕は基本的には、JPX400に選ばれる企業や、東証プライム市場の銘柄を中心に取引するようにしています
今回のまとめ
株価と板について、
いかがでしたでしょうか?
なんとなく把握できていればOKかと思います。
株価は需給で動く、つまりは、
買いたい人と売りたい人のオークション形式で
常に変化するということを抑えておきましょう。
買いたい人と売りたい人の需給バランスを
表記してくれているのがいわゆる「板情報」で、
デイトレーダーの方は特に板情報を読み取りながら
取引される方が多いです。
僕はスイングなので、
ぶっちゃけ板情報を読んだりはしません。
ただ、自分が買える株数がどの程度なのか?
を把握しておくために板情報を見たりします。
板が薄いと売買しにくかったりがあるからです。
それではまた!
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